脚本:古沢良太 出演:三浦春馬、リウ・シーシー(劉詩詩)、チャン・シャオチュアン(張孝全), Blu-ray&DVDリリース デジタル配信中 主題歌:SEKAI NO OWARI「ANTI-HERO」(TOY’S FACTORY) 20代後半になっても高校生役のオファーが続き、どの役も生き生きと力強く演じている劇団exileの鈴木伸之(28)。『今日から俺は! Copyright © 2021 , HuffPost Japan, Ltd. All Rights Reserved. 三浦春馬&鈴木仁を激写したのは、もうひとりの“三浦さん”. 主題歌:Official髭男dism「Laughter」(ポニーキャニオン/ラストラム・ミュージック・エンターテインメント) By - 八雲 ふみね 音楽:半野喜弘 主題歌:「君に届け」flumpool(A-Sketch) 監督:熊澤尚人 出演:長澤まさみ、東出昌大、小手伸也、小日向文世、織田梨沙、関水渚、瀧川英次、前田敦子、ビビアン・スー、白濱亜嵐、古川雄大、滝藤賢一、濱田岳、濱田マリ、デヴィ・スカルノ、石黒賢、生瀬勝久、柴田恭兵、北大路欣也、竹内結子、三浦春馬、広末涼子、江口洋介 原作:諫山創(講談社「別冊少年マガジン」連載中) 続きを読む. 誰の言葉にも真摯に耳を傾け、ひときわ元気な声で「お願いします!」などと挨拶する姿からは、よい作品を生み出す場づくりの責任は自分が負うのだという強い信念が伝わってくる。, もちろん、彼の誠実で溌剌としたこの仕事姿の先にあるはずだった未来が、今はもう望むべくもないのだということに対する悔しさや悲しさはあるだろう。, とある事情で15歳年上のヒロインにハニートラップを仕掛けるが、だんだん本当に恋に落ちてしまうという役どころ。, 誉め言葉として「ただのイケメン俳優ではなくなった」などという評もよく耳に入ってきた。だが、彼の「沼」に落ちて以降、過去の仕事の数々もさかのぼって追ってきた私から言わせてもらえば、, A post shared by BWミュージカル「キンキーブーツ」 (@kinkybootsjp), 三浦春馬、“父”になる。ドラマ『TWO WEEKS』主演で考えた「父親らしさ」とは。, 女装する男に向けられた「不可解な笑い」。「キンキーブーツ」から「男らしさ」の檻について考えた。, 「東京オリンピック開催中止」を求める35万筆の署名を都に提出。宇都宮健児さんが会見「救える命も救えない状況」. 出演:長澤まさみ、東出昌大、小手伸也、小日向文世 織田梨沙、瀧川英次、Michael Keida、前田敦子、佐津川愛美、岡田義徳、桜井ユキ、生瀬勝久、山口紗弥加、小池徹平、佐藤隆太、吉瀬美智子、石黒賢、竹内結子、三浦春馬、江口洋介, 大ヒット公開中 THE CONFIDENCEMAN JP: Princess サザンオールスターズ の 桑田佳祐 が18日、TOKYO FMのレギュラー番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』(毎週土曜 後11:00)に出演し、この日亡くなった俳優・ 三浦春馬 さん(享年30)を … 原作:諫山創(講談社「別冊少年マガジン」連載中) 鈴木仁、20歳誕生日に三浦春馬から祝福「“ジンジン”もマイペースにどんどん良い仕事をしていってください」 ドラマ 2019.07.22 up 公開:2020-08-02 脚本:根津理香・熊澤尚人 出演:三浦春馬、加藤ローサ、木村了、濱田岳、益戸育江(特別出演)、とよた真帆、坂口憲二、竹中直人、三船力也、桂亜沙美、西宮佑騎, Blu-ray&DVDリリース デジタル配信中 更新:2020-08-02, シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。, 映画・ドラマ・舞台など俳優として幅広く活躍し、その実力と魅力は年を重ねるごとに増すばかり。これからがますます楽しみな俳優さんのひとりでした。そんな彼の突然の死は、日本のみならず海外にも衝撃を与え、いまも多くの人が哀悼の意を捧げています。, この連載でも「いつか三浦春馬さんの出演作をご紹介できれば……」という思いがありましたが、まさか「追悼」という形で実現することになるとは思いもよりませんでした。, そこで今回は、日本の俳優界において、かけがえのない存在としての三浦春馬さんを偲びつつ、代表的な映画出演作5タイトルを振り返りながら、その輝かしい軌跡を辿って見たいと思います。, まずは、初主演作となった『キャッチ ア ウェーブ』。湘南を舞台に、落ちこぼれ高校生たちがサーフィンと恋を通じて成長して行く様子を爽快に描いた青春映画です。, 水中撮影などを駆使し、サーフィンの魅力を余すところなくとらえた映像は迫力満点。本格的なサーフィン映画としても注目を集めました。, この映画がきっかけでサーフィンと出会い、夢中になって行ったという三浦春馬さん。自身のSNSには波乗りショットが度々アップされていたので、ご存知の方も多いかも知れませんね。, いま本作を見ると、まだ声変わりする前の三浦さんの姿は初々しい限り。そして屈託のない笑顔とキラキラとした瞳の輝きは、当時から変わっていないと気づかされることでしょう。, 続いては、椎名軽穂による人気コミックを実写映画化した『君に届け』。素直で純粋ながら見た目が暗いために孤立しがちな女子高生と、クラスの人気者との交流を描いた学園青春ドラマです。, 本作で三浦さんが演じたのは、クラスの人気者・風早翔太。明るく爽やかで、誰にでも分け隔てなく接する優しさに満ちたキャラクターは、まるで三浦さんの人柄をそのまま映し出しているかのよう。, ダブル主演を務めた多部未華子さんとは、ドラマ「僕のいた時間」(2014年)、映画『アイネクライネナハトムジーク』(2019年)でも共演。約4年ごとの共演について「まるでオリンピックカップルみたい!」と、ファンの間でも話題となりました。, さらに4年後、お二人の4度目の共演は叶わない夢となってしまい、惜しまれるばかりです。, 行定勲監督がメガホンを取り、本多孝好のベストセラー恋愛小説を映画化した『真夜中の五分前』。美しい双子の姉妹をそれぞれ愛した2人の男性と彼女たちが織り成す、切なくもはかない愛の物語です。, 本作では主人公の時計修理工を演じた三浦春馬さん。1ヵ月間の海外ロケ、中国・台湾キャストとの共演、そして全編中国語での芝居と、出演作のなかでも自身初となる挑戦が多かった作品だったのではないでしょうか。, 特に中国語のセリフは、撮影の合間にも練習を繰り返し、共演のリウ・シーシーやチャン・シャオチュアンが舌を巻くほどの上達ぶりだったとか。, 静かに穏やかに展開されるストーリーのなかで、美しすぎる三浦さんの表情を堪能できる1作でもあります。, 諫山創の大人気コミックを、樋口真嗣監督をはじめ最高峰のクリエイターが実写化した『進撃の巨人』前後篇。, 『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』で、主人公・エレンを演じた三浦春馬さん。がむしゃらでまっすぐなキャラクターを、エモーショナルに体現しています。, その姿からは、錚々たるキャスト・スタッフが集結したビッグプロジェクトの“座長”として、チームを牽引して行く三浦さん自身と重なる部分も。妥協を許さない彼の仕事ぶりが随所に感じられるエンターテインメント作品です。, “欲望”や“金”をテーマに、3人の信用詐欺師が欲望にまみれた人間たちから大金を騙し取る痛快エンターテインメント『コンフィデンスマンJP』。, 劇場版第1作となった『ロマンス編』で三浦さんが演じたのは、香港マフィアの女帝が所有するダイヤを狙う天才恋愛詐欺師・ジェシー。クールな声で甘い言葉をささやき、輝く瞳で女性を一瞬で虜にしてしまうジェシーに、文字どおり“ハマって”しまった女性も多いはず。, ファンからスピンオフ作品誕生を期待する声が上がるほどの人気キャラクターへと昇華させたのは、俳優・三浦春馬の実力と華があったからと言っても過言ではないでしょう。, 最新作『コンフィデンスマンJP プリンセス編』でも、その存在感は健在。脚本家の古沢良太氏が「こんなに魅力的なキャラクターを書いた記憶がない」と追悼コメントを寄せるほど麗しいジェシーに、何度でもスクリーンで会いたいものですね。, 真面目で一生懸命で、人間的な魅力にあふれていた三浦春馬さん。彼が情熱を注いだ作品は、永遠に輝き続けることでしょう。, DVDリリース デジタル配信中 音楽:fox capture plan 特撮監督:尾上克郎 音楽:鷺巣詩郎 音楽:fox capture plan 監督:樋口真嗣 脚本:渡辺雄介、町山智浩 金髪の男の子の名前が三浦くんでした。それだけなんですけどね。 それだけなんですけどね。 955 可愛い奥様 (ワッチョイ 9f25-B9Cj) 2021/04/17(土) 16:26:39.68 ID:LG/fXcYz0 脚本:堀泉杏 主題歌:Def Tech「Catch The Wave」 【追悼】三浦春馬が「見せたかった三浦春馬」に喝采を送ろう。 自死という事実それ自体がもたらした衝撃は大きいだろう。だがそれ以上に、過 脚本:古沢良太 音楽:DEPAPEPE 大泉洋「三浦春馬追悼」の意味…紅白司会でも言及の可能性が . 追悼サイトでは三浦さんのスタッフによるコメントが掲載され、「私たちが初めて出会った頃の彼は、話していても目すら見ることができないく� 音楽:安川午朗 2020/09/20 - 春馬くん、自由な空でゆっくり休んでね。素敵な笑顔は、みんなの心に永遠に刻まれたよ春馬君程の、素晴らしい俳優さん、忘れる事なんてできないよ。何もかも、美しい春馬君生まれて来てくれて、ありがとう。素敵な作品を残してくれてありがとう。 監督:行定勲 公式サイト https://confidenceman-movie.com/, 著者:八雲ふみね映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。 井上芳雄さん、亡くなった三浦春馬さんを追悼。「日本の演劇界にとって大きな損失」 「僕たちは何のメッセージを受け取れば良いのか、きのう 原作・脚本:豊田和真 シェア. (C)2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会 監督:高橋伸之 脚本:渡辺雄介、町山智浩 八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/, 当ウェブサイトに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。. 主題歌:SEKAI NO OWARI「SOS」(TOY’S FACTORY) 出演:三浦春馬、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、三浦貴大、桜庭ななみ、松尾諭、渡部秀、水崎綾女、武田梨奈、石原さとみ、ピエール瀧、國村隼, 『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』(※画像はAmazonより), ■進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド(2015年), 監督:樋口真嗣 Tweet. 原作:本多孝好「真夜中の五分前 five minutes to tomorrow(side-A・side-B)」(新潮文庫刊) こんな夜更けにバナナかよ 三浦春馬 大泉洋 Social-Fill編集部 2020.12.05. 特撮監督:尾上克郎 主題歌:Official髭男dism「Pretender」(ポニーキャニオン/ラストラム・ミュージックエンタテインメント) 本作で三浦さんが演じたのは、クラスの人気者・風早翔太。明るく爽やかで、誰にでも分け隔てなく接する優しさに満ちたキャラクターは、まるで三浦さんの人柄をそのまま映し出しているか … Photo By スポニチ 俳優三浦春馬さん(享年30)が死去したことを受け、高校時代の同級生だった女優の蓮佛美沙子(29)が20日、自身のインスタグラムで「穏やかであってほしいと、強く … 7月6日、俳優の三浦春馬が、ドラマ『TWO WEEKS』で共演するモデルで俳優の鈴木仁とのツーショットをInstagramで公開。 モノクロで撮影されたオシャレな1枚に、「絵になる二人」「最高すぎます」といった反応が続々と寄せられて … 作品をひと味もふた味も変える魅惑のスパイス、そんな個性的な面々を、映画評論家で映画監督でもある樋口尚文さんがおひとりずつフィーチャーして、その魅力を語っていただくぴあアプリ連載『銀幕の個性派たち』。今回は三浦春馬さんに捧げる稿になりました。 音楽:鷺巣詩郎 こんなにも身近に感じている存在を死によって失った経験がなかった。だから、「49日」なんて人生で初めて意識した。, 恥ずかしながら、自分が常識として記憶していた意味が正しいものだったかどうか自信がなく、こっそりググったくらいだ。, 俳優・三浦春馬が死去して49日が過ぎた2020年9月初旬。彼の魂はもうこの世にはないとされるその時期になってはじめて、私はある映像を再生することができた。, 8月26日、彼が歌手としてリリースした楽曲「Night Diver」の制作風景を収めたDVDである。, 丁寧で穏やかな物腰を保ちながら、「こう表現したい」という意志は明確に主張する。誰の言葉にも真摯に耳を傾け、ひときわ元気な声で「お願いします!」などと挨拶する姿からは、よい作品を生み出す場づくりの責任は自分が負うのだという強い信念が伝わってくる。, 新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、制作は進められた様子だった。彼はマスクを外してインタビューに応じ「仕事できるってほんとありがたいね」と言っていた。, 「(歌手としては)新人だよ」と顔をしわくちゃにして笑ったり、スタッフから「いつか全国ドームツアーを」と振られてパチパチ瞬きしたり。「景色見たいですね」と希望も語っていた。, もちろん、彼の誠実で溌剌としたこの仕事姿の先にあるはずだった未来が、今はもう望むべくもないのだということに対する悔しさや悲しさはあるだろう。ここで語られた希望の全ては、もう実現しない。, ここまで書けば分かる通り、私は三浦春馬という俳優を「推す」者の一人だ。なぜ私は、「ずっと信じていた」はずの彼を、映像で「再確認」してホッとしてしまったのか。, だがそれ以上に、過熱する報道や、そういう報道を欲しがる世の中の好奇の目が憎かった。, 週刊誌の吊り広告にデカデカと印刷されたその言葉が体に突き刺さったのは、8月初め、際限なく沈んでいく気持ちを紛らわせたくて乗り込んだ電車内でのことだった。, 記事はあくまで取材に基づいて書かれたものだ。しかし、断片的な「事実」がつぎはぎされ、三浦春馬は不幸せだったという残酷な物語を奏でる。, センセーショナルな見出しを使わないこと、手段や場所の詳細を明確に示さないことなどを定めたWHO(世界保健機関)の報道ガイドラインに照らせば、週刊誌だけでなくテレビ局による初報にも大いに問題があった。, だが今回、直接的な関係者ではないにせよ、主観的には彼の存在をまるで「身内」のように感じていた者として、本人も報じられることを望んでいないだろう死の詳細が生々しくさらされることそれ自体のおぞましさに身を切られる思いだった。, 彼の大好きだったところを思い出したいのに、「その場面」ばかりが頭に浮かぶ。報道の影響で、何日も眠れない夜を過ごしたのは私だけではないだろう。, だが、その「おぞましいもの」は、あくまで世間の多くの人が求めるからこそ存在し得ている部分がある。, 事実、インターネット上にアップされている彼の動画のコメント欄やTwitterなどには、ゴシップメディアの書くことと大差ないか、それ以上に醜悪な書き込みも目立った。, 彼が残した演技や作品をまっすぐに受け取るのではなく、表情や言葉の端々から「死に至る影」ばかりを探そうとする。, 不確かな情報を基に彼と親しくしていた人たちを糾弾する投稿も、残念ながら後を絶たない。, そういう人々にとって、私などには陳腐で短絡的にしか思えないその「物語」は魅力的なのだろう。, 野次馬根性というほど生き生きした気持ちではなくても、そういう「物語」にすべてを回収させ、時には「“かわいそうな人”にした犯人」を決め打って攻撃することで、突然の悲報に混乱する自分の心が救われる感覚を得られる場合もあるのだろう。, 私は、彼を推す者の一人でしかなくて、彼の尊厳を傷つける全てのおぞましいものを根絶やしにする力がない。, だからせめて、自分にできる最大限の抵抗として、そうではないほうの、自分自身が信じていたほうの彼のことを、語り続けていきたいと思う。, 俳優としての彼を一言で表現しろと無茶振りされたなら、私は「意志のある俳優」と答える。, 私が完全に「沼にハマった」と自覚したのは演劇『地獄のオルフェウス』(2015年)を観たときのことだ。, だが、彼の存在が気になり、活動を追いかけるようになったのはその少し前、ヒットドラマ『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系、2013年)だった。, 作中であまり笑えない恋愛川柳が挿入されるなどして、ラブコメディ作品としての質については個人的に思うところもあるのだが、彼が演じた佐伯広斗の魅力は凄まじかった。, とある事情で15歳年上のヒロインにハニートラップを仕掛けるが、だんだん本当に恋に落ちてしまうという役どころ。その表現の繊細さはコメディにはもったいないくらいだった。, 色っぽく見えるように工夫された首筋の角度、口元に近づける指先のニュアンス。心がない序盤の笑顔と、ヒロインに惹かれるにつれてのぞき始める満ち足りた笑顔との演じ分け。, ヒロインに脱げた靴(正確には、泥酔したヒロインが脱いで投げ捨てた靴だが)を履かせようと王子様風にひざまずく場面も、なぜか異常に自然だった。, 微笑んで、ちょっとラフな感じで片脚を後ろに引く。現実には有り得ない行動なのに、観る側を気恥ずかしい気持ちにさせない。, 「佐伯広斗ならやるかもしれない」リアルな仕草に味付けされていたからだ。生まれ持った容姿の美しさだけで、「イケメン」は表現できない。視聴者を夢中にさせたのは、彼の技術と本気だった。, その後、自ら企画提案し、難病ALS(筋委縮性側索硬化症)の患者役に挑んだドラマ『僕のいた時間』(フジテレビ系、2014年)や、ミュージカル『キンキーブーツ』(初演2016年、再演2019年)など舞台作品でも高い評価を得た。, 誉め言葉として「ただのイケメン俳優ではなくなった」などという評もよく耳に入ってきた。だが、彼の「沼」に落ちて以降、過去の仕事の数々もさかのぼって追ってきた私から言わせてもらえば、彼が「ただのイケメン俳優」だったことなど、一度もなかった。, 「こういう風に見せたい」「自分はこう解釈した」……。彼の所作や表情からは、演じている役柄の感情と一緒に、そんな「三浦春馬」としての強い意志が伝わってきた。, テレビドラマ、映画、演劇、ミュージカル、コンサート……彼はどんな場所でも、その才能と努力で自分自身を「スター」にした。, スターには「華」が不可欠だ。「華」と言われるものの核にあるのは、つまるところ演者の「意志」だと思う。, 数年前、私がバレエ雑誌の編集者をしていた頃のこと。世界的ダンサーの首藤康之に「舞台を観るとき、演者のどこに注目するか」と聞いたら、間髪入れずに「目」だと答えた。, 「何をどう表現したいのか」という意志がこもって初めて、一つひとつの動きは意味を持ち、研ぎ澄まされ、無限に拡張する。, 容姿などの条件に恵まれていても、板の上で動くと輪郭がぼんやりして美しく見えない演者はいるし、逆に目立つ役柄ではないはずなのに、短時間で鮮烈な印象を残す演者もいる。, A post shared by BWミュージカル「キンキーブーツ」 (@kinkybootsjp) on Sep 5, 2018 at 10:11pm PDT, ドラァグクイーンのローラを演じ、自身の代表作とした『キンキーブーツ』。「Just be! なりなさい 自分がなりたい人に」――。, それは、視線を釘付けにして離さない強烈さと同時に、この世界に潜む偏見や抑圧を残らず溶かしてしまえそうな、温かさに満ちた光だった。, 競争の激しい芸能界に幼少期から身を置き、常に新しい表現領域に挑むなかで闘ってきた困難や重圧は、はかりしれない。, 2019年公演時のパンフレットに「『キンキーブーツ』は夢であり目標」「再演を続けて2年か3年に一度、『夢をつかみたい』と思う自分を見つめ返せる場所になったらいい」とメッセージを寄せていた彼。, 彼自身が、「届けたい」というありったけの意志を込めない限り、あの舞台をつくり上げることはできなかった。, キンキーブーツ日本版のインスタグラムには今でも、2019年公演大千秋楽のカーテンコールの様子を映した動画が残されている。, 彼の見せてくれる景色はいつでも、私一人の力で辿り着けるそれより圧倒的に美しかった。, A post shared by BWミュージカル「キンキーブーツ」 (@kinkybootsjp) on May 29, 2019 at 5:18am PDT, 生前、一度だけドラマ『TWO WEEKS』(フジテレビ系、2019年)主演時に取材させてもらった。, 当時の取材音声を聞き直してみたら、演技論や役作りに関して突っ込んだ質問をするほど、ゆっくり、考え込みながら語る彼がいた。, 遠くから推す者として見知っていたその一面に、取材記者として翻弄される私がいて苦笑した。, でも同時に、「うん、うん」「へぇ」と初対面の記者の言葉を丁寧に受け止め、用意した言葉ではなくその場で生まれた言葉で語ろうとするさまは、やはり「信じていた三浦春馬」だった。, そうすることで、ファン一人ひとりにとっても、エンターテインメント界にとっても大き過ぎた彼の存在を、私たちは失わずにいられるのだろうと思う。, (取材・文:加藤藍子@aikowork521 編集:泉谷由梨子@IzutaniYuriko), 選りすぐりのニュースやブログをお届けします(広告などが掲載される場合もございます)