日本列島の地質と構造. 日本周辺海底地質図を一部改編したものである。 〔主な資料〕 1.井上英二・本座栄一,日本周辺海底地質図(1:3,000,000),日本地質ア トラス,地質調査所,1982 日本近海には、主として北東方向に流れる暖流-黒潮(日本海流)および 1.日本列島 日本列島そのものは、ユーラシアプレートと北米プレートに乗っていて、これらは太平洋プレートにより東から、フィリピン海プレートにより南から押され、太平洋プレートとフィリピン海プレートは海溝やトラフをつくって潜り込んでいる。 下水道施設標準図面集 東 広 島 市 2011.4.1 改正,2010.4.1 改正 平成25年度 2013.8.1 改正 2012.9.24 改正 2012.4.1 改正, (http://depremraporu.com/kantofragment/download.html), その結果、首都圏直下の約40km-100kmの範囲に横たわっている厚さ約25km、幅約100kmの独立した岩盤ブロックの存在を突き止めました。これまでは、このブロックは南から沈み込んだフィリッピン海プレートの先端と解釈されていました。今回、地震波速度や微小地震分布、地震を起こす圧力のかかり具合などから、このブロックが太平洋プレートと同じ性質を持つことがわかりました。東から沈み込む太平洋プレートの破片が関東平野直下に横たわっていると解釈し、「関東フラグメント(Kanto fragment)」と名付けました。太平洋プレート上の海底には海嶺(かいれい)が多く存在し、それらが日本列島に沈み込んでいます。われわれは、約200~300万年前に大きな2つの海嶺(かいれい)が同時に沈み込もうとしたため、抵抗が大きくなり太平洋プレートの一部が破断したのではないかと推定しました。現在、関東フラグメントはフィリッピン海プレートと太平洋プレートに地下深くで挟み込まれています。, 図2 従来のプレートモデル(左)とここで提案する新しいプレートモデル(右)。それぞれの等深度線と数字はプレート上面の深さを表します。, 図3 フィリッピン海プレートと太平洋プレートに挟み込まれる関東フラグメントの透視図。北東から南西を望む。プレート(スラブ)正面 に引かれた線は等深線とその深さ(km)。 ▲は活火山。火山は太平洋プレートの上面の深さ約120-140kmの位置とほぼ一致する。右図は左図の拡大版で、点は個々の地震に対応し、 深さごとに着色しています。関東フラグメント上面では線状の地震の分布が観測され、ユーラシアプレートとの擦り合う方向(相対運動の方向)を示しています。, われわれの提案した「関東フラグメント」は首都圏直下で頻発している深い地震の源にもなっています。関東平野でふだん感じる有感地震の大半は「地震の巣」といわれる特定の地震発生域から生じています。例えば、2005年夏に東京に震度5の揺れをもたらしたマグニチュード6の地震もその1つです。「地震の巣」はもとより、江戸直下で発生した1855 年安政江戸地震(マグニチュード7.0-7.3)もこの関東フラグメントが関係した地震であったと推定しています。プレート境界型地震は「海溝型地震」とも言われるように通常は海域で発生します。しかし、上述のように関東では陸域直下で発生することになります。また、3枚のプレートに加え、関東フラグメントを1枚余計に挟むことに よりプレートどうしの接触面が増え、 東北や伊豆以西などほかのプレート境界部分よりも地震が多く発生することになります。このような沈み込むプレートの断片化現象は世界のほかの地域にも存在する可能性があります。今回の発見は日本の密な地震観測網のおかげではないかと考えられます。, なお、われわれのモデルも1つの仮説です。地球科学ではモデルの検証は難しい問題です。地下数10kmの構造をじかにみることはできないので、現在の技術では実証することは基本的に不可能です。ただし、この新しいモデルでは、従来複雑な説明を要した現象が比較的すっきりと説明できます。地震発生の仕組みの解明と地震災害軽減に少しでも貢献できればと思います。, 謝辞:地震の解析には独立行政法人防災科学技術研究所、気象庁の地震カタログを使用させて頂きました。また、東北大学地震・噴火予知研究観測センターの長谷川 昭名誉教授、中島淳一助教には地震波トモグラフィー解析に関してご教示頂きました。. 日本列島では、太平洋やフィリピン海の海洋プレートが、大陸プレートの下にもぐり込む位置にあたり、沈み込み帯と呼ばれています。日本列島のような沈み込み帯の断面は、下のように考えられています。 All rights reserved. 大陸プレートと海洋プレート / 海溝型地震の原因 立体断面図イラストのイラスト素材(no.57150742)。写真素材・イラスト販売のpixta(ピクスタ)では6,210万点以上の高品質・低価格のロイヤリティフリー画像素材が550円から購入可能です。毎週更新の無料素材も配布しています。 上:C組の板書. 日本海溝では北米プレートの下に太平洋プレートが沈み込んでいきますが、2つのプレートの境界面の一部は硬く固着しているためにスムーズには沈み込まず、大陸プレートはひっかかるように引きずり込まれて歪みが蓄積しています(図1)。 図1 は,日本列島下に沈み込む太平洋プレー トとフィリピン海プレートの上部境界面の深さ分 布を示す。太平洋プレート上面の位置は,精度よ く決定した震源の分布を用いて推定したもので, 浅部ではプレート境界で発生していると考えられ 日本列島の形成史については、付加体、変成帯や日本海の形成などをプレート運動と関連付けて扱う。 その際、石灰岩、石油、石炭などの地下資源の形成との関連や、私たちの生活にかかわりの深い平野などの地形や地質を取り上げることも考えられる。 日本 プレート 断面図 ギャルと恐竜 ぬいぐるみ プライズ > 回答 いただけると 助かり ます 英語 > 日本 プレート 断面図 Vision 本 イラスト Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). 現在、日本列島で見られる岩石を調べた結果、日本は継続して大陸と海洋の境界付近に位置していたことがわかっています。そして、今日までの長い時代にわたって海洋プレートの沈み込みをうけてきました。 オイラー極を軸に移動する各プレートと、日本海側と収束している東北日本)と西南日本に分けた本州の地図 (列島全域は1つの変形しないプレートと仮定)を組み合わせた模型地図を作成。 プレートテクトニクス 「地球の表層は、十数枚の固いプレートで 構成されている。その相対運動によって、 プレート境界に地震や火山が起きる。」 今日のお題 2008年4月28日Visual地球科学概説(京大・理・地球物理久家慶子) ン比が見出されました。これはフィリピン海プレートの沈み込みと脱水によ って形成される、水を含む熱いマントル物質の上昇流と考えられます。 ② しかし、別府-島原地溝帯に沿った構造断面(図4のa-a’断面… 日本の断面図を見る機会はよくありますから、深い地震がどうやって起きているのか想像できます! 大地くんは日本の下へ沈み込む太平洋プレートの絵をホワイトボードに描いてみせた。 図Ⅰ-7-2 東海~紀伊半島東部地域の震源分布(名大による)。 (a)1978年8月~1988年7月の10年間における,深さ20~80kmの 地震の震央分布。 (b)図(a)の破線領域(AA’)の震源断面図。フィリピン海プレート プレートテクトニクスからみた日本列島 私たちが暮らす日本。その足元を「地殻」という視点で見てみよう。実は日本列島は、世界に類例のない、複雑な地殻の上に作り上げられている。 日本列島を取り巻く,千島,東 北日本,西 南日 本,伊 豆・小笠原,琉 球の5つ の沈み込み帯のテ クトニクスを研究する上では,海 底下の地殻構造 の知識はとりわけ重要な意味をもっ。大陸プレー トが海洋プレートと接する最前線である海溝の周 日本海溝、伊豆・小笠原海溝が走っている。これ らの海溝は、太平洋プレートが北米プレートと フィリピン海プレートに、それぞれ長い年月をか けて沈み込むことによってできた。日本の沿岸か ら日本海溝の最深部のある地点を断面図で切り 図Ⅰ-7-3 東北日本の地殻・上部マントルの東西鉛直断面模式図(Hasegawa et al.,1994)。陸域下に沈み込む厚さ 約90kmの太平洋プレートは2層構造をしている。 太平洋プレートやフィリピンプレートが日本列島の下に沈み込んで、日本列島をぐいぐい押します。そんでこの日本列島はいろんな岩石が、規則的に配列するという構造をしていて、そして古傷ともいうべき断層がビシバシ入っています。 こされています。, Copyright © 2001-2016 Geological Survey of Japan, AIST. 最近は、いろいろなところで日本付近のプレートの図を見かけるので、どこかで見かけたものとして書くことができます。 上:B組の板書. 図1 3枚のプレートの会合点(三重点)周辺の地形。地形は鉛直方向に約4倍誇張されています。フィリッピン海プレートは西北西に向かって移動し、駿河トラフと相模トラフで本州の下に潜り込むとともに、関東平野南部をいくぶん隆起させている。 ), AIST Collaboration Coordination Division Inquiry Form, Fukushima Renewable Energy Institute, AIST (FREA), http://depremraporu.com/kantofragment/download.html. 地球上にある10のプレートのうち、なんと日本列島は4つのプレートにまたがっている特殊な地形で成り立っています。この特殊な地形が、地震大国といわれる原因となっているんですね。図で表すとこんな感じです。 ホーム > 研究成果 > 研究成果記事一覧 > 2008年 > 首都圏直下に潜むプレートの断片と地震発生, 関東地域の地震の震源データ、メカニズム解析、地震波トモグラフィーなどを3次元的に解析し、首都圏直下の約40 km -100kmの深さに厚さ約25kmで、 100 km x100kmの大きさのプレート断片(関東フラグメントと命名)が存在することを突き止めました。関東フラグメントは地震の起こり方や地震波の伝わる速度などが太平洋プレートによく似ています。この関東フラグメントは太平洋プレートの折れ曲がり、および海嶺(かいれい:海底山脈)の沈み込みに伴って、200-300万年前に太平洋プレートの一部が首都圏直下ではがれて取り残されたものと推定しました。その過程およびほかのプレートとの接触・熱構造によって、現在の火山や活断層の分布、関東平野の地形発達も大局的に説明可能です。さらに「地震の巣」といわれる活発な地震発生集中域や首都圏直下型大地震(例:1855年安政江戸地震)などが従来のモデルよりも合理的に説明できます。, 首都圏を抱く関東平野は火山フロントと太平洋に挟まれた日本列島最大の平野で、日本の全人口の約1/4が住んでいます。東京(江戸)は、江戸幕府成立以降の約400年間、1703年元禄(げんろく)地震、1855年安政江戸地震、1923年大正関東地震(関東大震災、死者行方不明 10万5千人)などにより大きな地震被害を受けてきました。また、関東平野では普段から有感地震が多く発生しており日本列島の中でも最も地震活動が活発な地域ともいえるでしょう。, では、なぜ首都圏では地震が多いのでしょうか? それは南東方約300kmの海底に、地球の表面を覆う約20のプレートのうち3つが接触する「三重会合点」が存在するからだと考えられています。南からは伊豆ー小笠原諸島をのせたフィリッピン海プレートが、東からは太平洋プレートが、関東平野をのせたユーラシアプレートの下に沈み込んでいます。前2者のプレートは普段は陸のユーラシアプレートを地下に引きずり込みますが、陸のユーラシアプレートは長年蓄積されたひずみに耐えられなくなり、ときおり(数10-400 年程度)跳ね返って大きな地震が発生します。, 図1 3枚のプレートの会合点(三重点)周辺の地形。地形は鉛直方向に約4倍誇張されています。フィリッピン海プレートは西北西に向かって移動し、駿河トラフと相模トラフで本州の下に潜り込むとともに、関東平野南部をいくぶん隆起させている。 また、伊豆-小笠原弧をのせている部分はいくぶん浮力があり、富士山の北で本州と衝突し、周辺地域を大きく変形させています。一方、古くて冷たい太平洋プレートは北西に移動し、日本海溝で本州の下に、伊豆海溝沿いでフィリッピン海プレートの下に沈み込んでいます。図の右側には太平洋プレート上に複数の海山がみられ、一部は現在も沈み込んでいます。われわれはこれらの海山列が太平洋プレート上部の破断やユーラシアプレートの関東平野周辺の変形に寄与してきたと解釈しました。, ほかのプレートの下に沈み込んだプレートを「スラブ」と いいます。そのスラブの上面で大地震は発生します。われわれの研究グループは独立行政法人防災科学技術研究所および気象庁の保有する約30万個の地震データを3次元可視化システム上で調べました。特に地震波の伝わる速度の違いを利用して、X線CTスキャンで頭部を透視するように、地下の構造を可視化しました。(3次元イメージを示したアニメーションは以下のサイトからご覧ください。 Toda, S., R. S. Stein, S. H. Kirby, and S. B. Bozkurt, A slab fragment wedged under Tokyo and its tectonic and seismic implications, Nature Geoscience, doi:10.1038/ngeo318, November 2008. 地質ニュース648号,20―33頁,2008年8月 Chishitsu News no.648, p.20―33, August, 2008 地質ニュース 648号 第1図 関東地方の索引図と断面線の位置図.フィリピン海プレートの北縁部について,今 … 北米プレートの下に太平洋プレートが沈み込んでいます。 そこに南からフィリッピン海プレートがつきささるような感じで、複雑です。 プレート境界の模式断面図です。 日本列島の断面. その理由は、日本海溝のプレート境界部分から、海洋プレートにしみ込んだ海水が、地下深くで絞り出されてマントルを溶かし、火山を生み出すマグマとなっているためです。 プレート境界の断面図. の観測史上最大規模の地震でした(図1)。これは日本海溝から沈み込む太平洋 プレートと、その上に乗ったオホーツクプレート(または北米プレート)との境. 図4 プレート構造の模式断面図と被害地震の想定図。従来のモデル(上)と我々の新しいモデル(下), 図5 1885年以降のプレート境界型地震の震源の分布と関東フラグメントとの関係。関東地域だけがプレート境界型地震が陸域直下で発生することになります。, Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST), Year-Round Job Openings for Externally Funded Reserch Projects, Vocabulary for Surface Chemical Analysis (ISO 18115:2013. 日本海溝から沈み込む太平洋プレートの運 動によって,上盤プレート(東北日本)に歪 みエネルギーが蓄積され,元に戻るように プレート境界に沿って一気にずれると海溝 型地震が発生する. 【内陸地震】 東北日本の地殻は厚さが最大で30 km 程度 1998年10月から2011年2月までの12年間に発生した地震の震源が多数の点で表されています。沈み込んでいるプレートとの位置関係に注目して下さい。 図3 太平洋プレートが剪断されずに動くアナログ模型: フィリピン海プレートが現在のオイラー極を中心に回転し、太平洋プレートが切断されないと、東北日本は必然的に西に移動するので地殻は東西に短縮せざるを得ない。 四万十帯は仏像構造線と南海トラフとの間の地域にあるため、フィリピン海プレート方向からの力を受け圧縮の場となっている。四万十層群が形成された白亜紀にかけての西南日本lの模式断面を図-2に示 … 日本付近のプレートの模式図 日本付近で発生する地震 日本周辺で発生する地震 は、大別して次の3種類 ① プレート境界の地震 ② 沈み込むプレート内の 地震 ③ 陸域の浅い地震 ※プレート:地球表面の硬い板 …